リフト券をいちばん安く買う方法。共通券・時間券・シーズン券の元が取れる日数を計算した
ルスツの1日券はネットで買うと窓口より3,500円安い。白馬バレー共通券は整備されたコース1kmあたり77円、Mt.苗場は185円。シーズン券は妙高杉ノ原なら8.9日、ニセコなら13.7日で元が取れます。時間券は短く滑る人にだけ得です。
スキー場で1日滑る値段は、4つの軸で動きます。いつ行くか、どこで買うか、何カ所で使える券か、1日・時間・シーズンのどの単位で買うか。どれも数千円の差になり、それぞれ別々に値段が決まっています。
各スキー場・運営会社の公式サイトで確かめた値段(2026年9月28日時点)で、それぞれの軸がいくらの差になるかを計算しました。
1. 窓口ではなくネットで買う
割引はあります。ただし、スキー場によってばらばらです。
| スキー場 | 窓口 | ネット | 差 |
|---|---|---|---|
| ルスツ | 16,700円 | 13,200円 | 21%(3,500円) |
| 志賀高原(全山) | 9,500円 | 8,500円 | 11%(1,000円) |
| 白馬コルチナ・乗鞍 | 6,500円 | 6,100円 | 6%(400円) |
| 白馬五竜・白馬47 | 10,000円 | 9,500円 | 5%(500円) |
ルスツは、それだけで手間をかける価値があります。1日3,500円、2人で5日なら35,000円です。
2. 2週間ずらす
繁忙期の値段は高めに設定されていて、その前後なら同じ山がずっと安く滑れます。
| ニセコ全山 2026/27 | 大人1日券 |
|---|---|
| 早期・春(11/28〜12/11、3/23〜4/4) | 8,800円 |
| レギュラー(12/12〜12/23、3/1〜3/22) | 12,600円 |
| ピーク(12/24〜2/28) | 13,500円 |
同じ券が、12月の最初の2週間は年末年始より35%安くなります。富良野も昨シーズン、早期と春は6,500円、レギュラーは8,000円でした。
日程を動かせるなら、これがこのページでいちばん大きな差です。どんな券の工夫よりも効きます。
3. 何日券は、ほとんど安くならない
意外に思われる点です。日本の何日券は、割引というより便利さのための券です。
| 何日券 | 値段 | 1日券を買う場合との差 | 1日あたり |
|---|---|---|---|
| 白馬バレー 10日券 | 106,100円 | 4.4%安い | 10,610円 |
| 志賀高原 10日券 | 90,500円 | 4.7%安い | 9,050円 |
| 志賀高原 5日券 | 45,500円 | 4.2%安い | 9,100円 |
| 志賀高原 2日券 | 18,500円 | 2.6%安い | 9,250円 |
2日券で浮くのは500円です。天気が悪くて半日休めば、それ以上を失います。
4. 時間券は、短く滑る日だけ得
ICカードで時間単位に滑る券を出す運営会社が増えています。ゲートを通った時点から数え、1時間ぶん引かれたらその時間内は自由に乗れます。
| 券 | 値段 | 1時間あたり | 使える場所 |
|---|---|---|---|
| 妙高杉ノ原 50時間 | 54,000円 | 1,080円 | 1カ所 |
| NSD 25時間 | 30,000円 | 1,200円 | 10カ所 |
| NSD 15時間 | 22,500円 | 1,500円 | 10カ所 |
| 志賀高原 4時間 | 7,500円 | 1,875円 | 志賀高原全山 |
| ニセコ全山 50時間 | 121,200円 | 2,424円 | ニセコ全山 |
NSDの券は、栂池・岩岳・鹿島槍・竜王・菅平・めいほう・川場・オグナほたか・丸沼・みやぎ蔵王えぼしで使えます。当サイトで数えると、4県で192本・130kmのコースになります。2026/27は各5,000枚の発行で、次のシーズンには繰り越せません。
時間券と1日券のどちらが得かは、実際に何時間滑るかだけで決まります。1日券の1時間あたりは、長く滑るほど下がります。
| 1日に滑る時間 | 栂池の1日券(9,800円) | ニセコの1日券(13,500円) |
|---|---|---|
| 4時間 | 2,450円 | 3,375円 |
| 5時間 | 1,960円 | 2,700円 |
| 6時間 | 1,633円 | 2,250円 |
| 7時間 | 1,400円 | 1,929円 |
NSDの25時間券(1時間1,200円)は、ふつうの1日の長さ(8時間まで)なら栂池の1日券より安くなります。ニセコの50時間券(1時間2,424円)は、1日5時間半より短く滑る人でないと1日券に負けます。小さな子ども連れや、午後だけ滑る人に向きます。
時間券が合うのは、短い日が何日もある、遅く出かける、同じスキー場にシーズン中何度も通う、という使い方です。年に1回、朝いちばんから最後まで滑る人には向きません。
5. 共通券
日本の共通券は、別々の会社が運営するスキー場をまとめて1枚で滑れる券です。
共通券で滑れるコースの長さを合計し、1kmあたりの値段にしてみました。
| 共通券 | スキー場 | 1日券 | 整備されたコース | 1kmあたり |
|---|---|---|---|---|
| 白馬バレー | 10 | 11,100円 | 145.0km(194本) | 77円 |
| 志賀高原(全山) | 18 | 9,500円 | 60.4km(113本) | 157円 |
| Mt.苗場(苗場+かぐら) | 2 | 9,800円 | 53.0km(76本) | 185円 |
白馬バレーは、この表でいちばん高い1日券で、1kmあたりではいちばん安く、差は2倍です。スキー場を移りながら滑るなら、当サイトが測れる中では日本でいちばん割安な1日です。1カ所だけで1日滑るなら、行かないコースのぶんまで払うことになります。
スキー場単位の共通券はもっと安く、白馬五竜・白馬47が2カ所で10,000円、白馬コルチナ・乗鞍が6,500円です。
6. シーズン券は何日で元が取れるか
シーズン券の値段を、置き換わる1日券の値段で割りました。
| シーズン券 | 値段 | 1日券 | 元が取れる日数 |
|---|---|---|---|
| 妙高杉ノ原 | 71,000円 | 8,000円 | 8.9日 |
| 白馬バレー(早割、7/14〜8/27) | 121,700円 | 11,100円 | 11.0日 |
| マックアース全国25カ所(9月30日まで67,800円、現在は77,800円) | 77,800円 | 約6,000円 | 約13日 |
| 富良野 | 98,000円 | 8,000円 | 12.3日 |
| ニセコ全山 | 184,400円 | 13,500円 | 13.7日 |
| NAGANO7(10月の値段) | 140,000円 | 9,500円 | 14.7日 |
| NAGANO7(12月1日から) | 160,000円 | 9,500円 | 16.8日 |
| 白馬バレー(10月30日から) | 188,900円 | 11,100円 | 17.0日 |
| 長野・新潟・富山・石川の113カ所 | 150,000円 | 約6,000円 | 約25日 |
ここから2つ言えます。
同じ券を遅く買うと、6日ぶん損をします。白馬バレーの早割は11日で元が取れますが、10月30日以降に買うと17日かかります。
113カ所の券は、割安な商品ではありません。抽選で大人150枚、申し込みは4月15日に締め切られ、150,000円の元を取るには25日滑る必要があります。4県を冬の半分滑り回る人のための券です。
滑る日数ごとの選び方
- 1〜3日:1日券をネットで買い、できるなら日程を繁忙期の前後にずらす。12月上旬のニセコ8,800円は、年末年始の13,500円と同じ山です。
- 同じ谷で4〜9日:エリアの共通券(白馬バレーなど)をネットで。何日券は3〜5%しか安くならず、日程が縛られます。
- 短い日が多い、シーズン中に何度も行く:時間券。ただし上の1時間あたりの計算を先にしてください。
- 10日以上:シーズン券を夏のうちに。今回調べた中では、妙高杉ノ原の8.9日がいちばん元を取りやすい券です。
- 何日行くか迷う人は、雪の少ない年でも残る場所を先に見ておくと、どこの券を買うかが決めやすくなります。
測り方
- 値段は各スキー場・運営会社の公式サイトで2026年9月28日に確かめたものです。2026/27の値段を出していないスキー場は昨シーズンの値段を使い、リフト券のページでそう示しています。
- 早割の販売期間(マックアースは9月30日まで77,800円になる前の67,800円、NAGANO7は10月140,000円・11月150,000円・12月1日から160,000円、白馬バレーの早割は居住者限定で8月27日まで)は、この時点の発表です。
- コースの長さと本数は OpenSkiMap(OpenStreetMap のデータ、ODbL)を、共通券で滑れるスキー場ぶん合計したものです。地図にコースのないスキー場が含まれる券は少なめに出るので、1kmあたりの値段は高めに出ています。
- 元が取れる日数は、シーズン券の値段を、置き換わる大人1日券(ネット割引の前)で割っただけの値です。
出典:OpenSkiMap、地図データ © OpenStreetMap の協力者(ODbL)。
よくある質問
リフト券はネットで買うと安くなりますか?
スキー場によって大きく違います。ルスツは窓口16,700円に対してネット13,200円で21%安く、志賀高原は11%、白馬コルチナ・乗鞍は6%、白馬五竜・白馬47は5%でした。行く先ごとに確かめてください。
時間券と1日券、どちらが得ですか?
1日に何時間滑るかで決まります。NSDの25時間券は1時間1,200円で、栂池の1日券(9,800円)よりふつうの1日の長さ(8時間まで)なら安くなります。ニセコの50時間券は1時間2,424円で、1日5時間半より短く滑る人でないと1日券に負けます。
シーズン券は何日行けば元が取れますか?
シーズン券の値段を、置き換わる1日券の値段で割った日数です。妙高杉ノ原は8.9日、白馬バレーの早割は11.0日、ニセコ全山は13.7日、白馬バレーを10月30日以降に買うと17.0日です。
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